質疑応答

【セミナーアンケートにて問い合わせがあった質問】

14:10-14:30
「アミノシラン原料によるALD法によるSiO2の成膜特性」
メルクエレクトロニクス株式会社 小林 明子


Q:ウェットエッチレート(WER)の測定目的と方法について、可能な範囲で教えてください。
A:測定目的:エッチングの選択比。
  微細加工では、エッチングの選択比が重要なパラメータとなります。
  同じSiO2であっても、HFに対するエッチング速度は、大きく異なります。
  熱酸化膜を理想的な酸化膜として、そのエッチング速度比を用いることが多いです。
  
  測定方法
  多くは、希フッ酸を用います。適当な濃度のフッ酸を選びます。
  サンプルと、TOX(熱酸化膜)と膜厚を測定しておきます。
  フッ酸に時間を決めて漬けて、取り出し、水で洗います。
  乾かした後の膜厚を測定し、エッチング量を出します。
  何回も繰り返して、深さ方向の分布をみることもできます。
  表層は自然酸化膜でWERが異なることもあります。
  
  ドラフトチャンバで、作業いたします。
  簡単ですが、慣れないと、きれいな値を出すことができないかもしれません。
  フッ酸は、危険なので十分に安全対策とってください。
  必ず、測定するときにはリファレンスであるTOXを入れています。
  時々によってフッ酸の濃度が変わることもあります。
  比WER (RWER、WERR)で、結果を出しています。